【Column】ランニングにおすすめのアプリ

ランニングをする理由や目的はひとそれぞれだが、やはり何の目的もなく走り続けることは難しい。また、日頃の積み重ねをより実感するために、「いつもより長い距離を走ることができた」「安定したペースを保つことができた」など、いろいろな記録を振り返りたくなることも増えてくる。こういった記録は、スマートフォンが広く普及した今では誰でも手軽に残すことができるのだ。

人気の無料アプリを比較


すでに世の中には多くのアプリが登場している。そのなかからおすすめの人気アプリについて、基本的な機能とともに紹介していく。


1. Nike+ Running

Nikeが提供する無料アプリで、ランニングアプリの定番。距離やタイムなどの基本的なデータ測定に加え、「自己最長の走行距離」「自己最長の走行時間」「1kmの最速記録」「5kmの最速記録」「10kmの最速距離」など、過去の記録を振り返りやすいことが特徴。また、友人とランキング形式で記録を共有できる仕組みになっていて、走行距離や走った回数などの順位が表示される。仲間の記録に刺激を受けることで、自らのやる気を高めることが可能になっている。


2. Runtastic GPS ランニング&ウォーキング

全世界で1億以上のダウンロードがされている人気アプリ。ランニングはもちろんのこと、サイクリングやウォーキングまで、さまざまなシーンで記録を測定することができる。さらにはスキーやスノーボード、サッカーやテニスといった他のスポーツでのアクティビティを記録できる点も特徴的。


3. RunKeeper

こちらも有名な無料アプリのひとつ。目的にあったトレーニングプランを設定することが可能で、「10kmを50分以内で完走したい」といった目標に合わせて専用のトレーニングプランを組むことができる。


4. MY ASICS

ASICSが提供する無料アプリ。WEBサービスMY ASICSと連携し、「年齢」「現在の記録」「目標に設定したいレースと目標の記録」といった情報からトレーニングプランを構築してくれる。このMY ASICSは、人間の身体や動きの分析をもとにスポーツ用品の材料や構造設計の研究を行っているアシックススポーツ工学研究所にて開発されたものだ。


5. Runmeter GPS 歩数計

このアプリの魅力は、走行距離などのデータに関する情報が豊富な点だ。 現在はiPhone版のみ提供されており、コースごとの最速・最遅タイムの比較といった機能はもちろん、1kmごとのラップタイムや走ったコースの標高差、ランニングによる消費カロリーなど、あらゆるデータを記録することができる。


6.myTracks –The GPS- Logger

いたってシンプルな無料アプリ。単純に自分の移動した情報を記録することを目的としたアプリになっているので、難しい機能は一切ない。走行ルートの表示、走った距離やペースといった基本的な情報に加え、コースの高低差や消費カロリーの計算が表示される。シンプルに記録をつけたいというひとにおすすめできるアプリだ。


7. RunGraph

他のランニングアプリと比較し、少し異なる打ち出し方をしているアプリが、この「RunGraph(ラングラフ)」だ。自分の走った記録を利用し、自分だけのオリジナル製品を作ることを目的としていて、現在はiPhone版のみ提供されている。記録したランデータをビジュアライズすることで作成したグラフィックデータを、有料でTシャツなどに印刷することができる。


8. キョリ測

コース設定に役立つ無料アプリ。現在はAndroid版のみの提供となっているが、地図をタップして自由になぞるだけで、なぞったコースの距離を計測することができる。測定したコースに関し、走った場合の距離や必要な時間、消費カロリーや標高も表示することができるので、自分が走ろうと決めたコースの内容を事前に知ることができる。 



より多彩な機能を活用したければ、有料版も検討を


このようにランニングアプリは基本的に無料で利用することが可能だが、有料版や有料のものを利用することでさらに便利な使い方ができるような場合もある。


1. 充実したトレーニングプランが魅力的な「Runtastic Premiumメンバーシップ」 

Runtasticには有料で提供されているアプリのPRO版と、有料会員制度である「Runtastic Premiumメンバーシップ」が用意されており、それぞれ便利な機能が追加されている。 なかでも、月額375円のRuntastic Premium メンバーシップ向けに提供されているトレーニングプランでは「10kmを40分で走行する」、「ハーフマラソンを1時間40分で走行する」、「夏までにダイエットする」など、自分の目標にあったトレーニングプランを入手できる。また、有料のPRO版では自分が走った場所を記録してくれる「ルート機能」、専用の機器と接続することで心拍数をモニタリングしてくれる「心拍数モニター機能」と「心拍ゾーン機能」、トレーニングメニューとしてインターバルごとに利用できる「インターバルワークアウト機能」、Apple Watchなどと接続が可能な「スマートウォッチ機能」など、無料版にはない機能が盛りだくさんだ。


2. 走行情報を統計的に細かく分析したい場合は「RunKeeper Go」

RunKeeperには、有料会員制度である「RunKeeper Go」というコースが設定されている。月額1,200円、もしくは年間4,800円の有料会員になると、過去の記録を統計的に非常に詳しく、そして見やすく分析して見ることができるようになる。詳細レポートでは、距離や時間に加え、平均スピードや平均ペース、走行した標高差、走行中の平均心拍数など、多くの情報を整理して表示することができる。また、過去の2つの記録を比較し、それぞれスプリットごとのタイムやトータル時間の比較をグラフィカルに表示することが可能。また、その他の特徴的な機能として「ライブ中継機能」がある。この機能を利用することで、日々のランニングアクティビティやレースの模様を生中継し、家族や友人とリアルタイムに共有することができるのだ。


3. 手軽に試せる「Runmeter GPS 歩数計 Elite」

Runmeter GPS 歩数計にも、年間有料会員コースであるEliteプランが用意されている。年間600円とリーズナブルに利用できる点が魅力的で、 Eliteプランに加入するとApple Watchと連携し腕時計上でアプリの操作が可能な機能や、一定の距離や時間、その他統計情報などを音声案内してくれる機能、信号待ちや踏切などで停止した場合にその時間を記録から除外する機能、走行距離に対しどの程度の歩数だったか確認できる機能などが利用できるようになる。


ここに挙げただけでも、それぞれのアプリの特徴はかなり多様なものになっている。お気に入りのアプリを使い続けるもよし、いろいろ試してみるのもよし。ぜひ、あなたのスタンスにマッチしたアプリの力を借りながら、日々の記録を積み重ねることの喜びを味わってみていただきたい。


Illustration: Fujii Tomoko

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